急性期におけるMTLDP
おはようございます、sumaです。
MTLDPの急性期での使用は約3割程度らしいです。
理由には、以下の点が考えられます。
① 意識障害や重度認知症など意思疎通困難による適用困難事例
② 生活行為を目標に挙げることは可能でも、優先的に心身機能、ADLなどに介入せざるを得ず、目標達成前に退院してしまう
③ セラピストが使えないと思い込んでいる
ってところでしょうか。
あくまで私の考えです。
単純に言えば、急性期でのMTLDPの適応は
脳卒中の軽症例、廃用症候群、骨折外傷後に自宅退院される方
外来通院で継続される方
などが挙げられます。
しかしながら、この方達にはMTLDPが必要かは分かりかねます。(使えるけど、適切かどうかね)
んで、上に挙げた3つの困難理由について考えていきます。
まず、
①の困難事例とされる方々ですが、
基本的には、その他の評価を併用していくことが重要です。
1つは観察から生活行為の問題や意思に関する情報を捉えることです。
例えば、MOHOSTやVQなど人間作業モデルのツールを使うことも有用な選択だと思います。
もう1つは、クライエントを本人だけでなく、家族やスタッフなどを含めて考えることです。
これは環境に対する働きかけとして、クライエントの意志を汲むことができることが前提となります。(難しいですが)
次に、
②のタイミングについてです。
実際、急性期では作業ができるよう(occupational enabling)に関わろうとしても、入院期間の問題で間に合わないことがあります。
これに関して、入院期間を延ばすとか、そんなことは必要ありません。
これが急性期の現状だと思いますので、この現状をMTLDPとして事例を出すことが出来ないのか、考えてはどうでしょうか。
私個人では、急性期では作業に関わる(occupational engaging)ことが重要であり、目標を生活行為においても、まずは機能回復や能力の獲得が優先されます。
作業に関わる、という視点でMTLDPを活用することが重要と思われます。
そして、
③は、思い込まないことです。
自由度が高いツールですので、応用的に使っていきましょう。
suma's occupation
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