新人OTの3つのススメ 3

こんばんは、sumaです。


余談を挟みましたが、最後になります。


新人さんが何を勉強したらいいかってことですが、


1に評価、2に目標を決める会話力でした。


そして3つめが、技術です。


評価して、目標が決まっても、


介入の仕方が分からんかったら、どーしよーもない。


でも、皆さんに伝えたいことがあります。


研修会、講習会で手技に走ってませんか?


そりゃ、徒手的な手技には魅力も感じるでしょうし、

介入技術として有用な一面もあります。


だけど、評価があってこそですから。


そこをお忘れなく。


また、目標が明確であればいいですが、

目標が明らかでなく、手技を提供していたとしたら、それはマッサージと変わりません。


なので、必ず評価と目標を備えてくださいね。



そして、どんな技術が必要かと言いますと、

それはクライエントの問題によって異なります。


しかしながら、シンプルに考えていけば、人の身体を対象とする以上は、解剖、運動、生理学が基盤となるでしょう。

徒手的な手技はいくつかありますが、

結論から言えば、手技には科学的根拠がありません。

1つは、誰にでも実践ができないためです。

もう1つは、介入時間の量的な不足です。

つまり、どれだけ質の高いことをやっていても、

自宅でも出来なければ意味がないです。


そーゆー意味で、手技に偏るのはオススメしません。


ただ、応用したりする分にはいいと思います。


いいとこをとっていく努力は重要です。



そんなこんなで、評価と目標がなされていれば、技術はすっごく力強い武器になります。


どんな技術がいいかと言うと賛否ありますが、
僕はまず宗教的な手技はあまり信用しません。


基本は科学的に根拠が示せるものから検討します。


脳卒中ガイドラインでいえば、

教科書にもなっているいくつかの手技が推奨されていない事実があります。


それはどういうことでしょう?


例えば、すべての脳卒中患者に当てはまるものでなく、軽度〜中等度など限定された対象者に効果がある場合。

または、効果を発揮する治療方法が定まっておらず、治療者によって効果が異なる場合です。


このような視点で、ガイドラインを鵜呑みにするのではなく、推奨グレードが高い治療とそうでない治療の差異を考え、

その基盤となる効果を引き出すためのエッセンスについて考えます。


たとえば、訓練量が多いほど改善率につながるとか、


一日の訓練量は同じ場合に、一回訓練量よりも頻度を重視した方が効果が高いとか、


目的が明確である方がパフォーマンスの改善がよいなど


そういった吟味をすることです。



そして、シンプルに解剖、運動、生理学的なメリットが理解できることが重要です。


シンプルに理解できない、ブラックボックス的な技術は怪しいので注意してください。




あ、僕の理解が足らないかもですが。


単純に技術に飛びつかないでねってことです。


目の前のクライエントを評価し、明確な目標を見出し、自分で理解した技術を提供できる。


目指すは作業の職人です。





それでは、新人OTのススメはおしまい。



suma's  occupation

suma's Occupationー作業療法を楽しむためにー

日々積み重なる作業、そして繰り返される日常 その作業-Occupation-にどんな意味があるのか、僕達に何をもたらすのか 僕は作業療法士のsuma 僕が考える作業-Occupation-について、書き綴ります

0コメント

  • 1000 / 1000