修士や博士って本当に必要?

こんにちは、sumaです。


最近、よく見る話題として、博士を持っていても、賃金は上がらず、借金抱えるだけだから意味ないぞ!的な話があります。


記事を書く人は、学歴コンプレックスでもあるのでしょうか?


にしても、極端な話なんですが、割と客観的なデータに基づいてまっせ、的な記事が作られています。


さて、僕は博士に行こうと決めている段階の人間です。まだとってません。


なので、同じような人が、あのような記事を読んで、自分の道を変えて欲しくない、というのが僕の気持ちです。


だから、あえてこのテーマにつっこみます。


修士や博士に行った方が良い、という話はよく聞きます。


多くは、修士や博士に行った人から、その話を聞くように思います。


これはバイアスがかかっているため、鵜呑みにできる情報ではありません。


逆に、修士や博士に行く必要なんてない、と言う人が、修士や博士を持っていない場合、これも同様のバイアスがかかっています。


つまり、こうです。(図)


僕は左上の立場になります。



ここで言いたいことは、自分の立場を守るために発言しているわけではないということです。


僕は持ってませんから。



で、本題に入りますが、


修士や博士をとる意味には、3つの側面があります。


ここを語らずに、不要論を語ることはできません。


1つは、学歴としての側面です。


当然ですが、四年制大学を出て、学位。


さらに2年の大学院を出て、修士。


さらに3年の博士課程を経て、博士。


例えば、4年間の専門学校を出ている人でも、大学院を修了することで、最終学歴は「〇〇大学の修士」あるいは「〇〇学の修士」となります。


これは、就職面接等で有利に働きます。


しかし、大卒と専門学校卒に給与の違いがある職場は散見されるものの、大卒と修士の間に給与の違いがある職場は見たことがありません。



この点は、評価されておらず、デメリットに感じる方も多そうです。



2つ目は、後半に触れましたが、お金の側面です。


前述したように、給与に関して、大卒と比べて優遇されることはほとんどありません。



あとは職場次第ですが、管理職に修士や博士などプラスαの学歴を持っている方が多い
職場であれば、管理職への昇進要件として、修士や博士を持つことが有利に働くことはあります。


しかし、このリハ業界では、主任職などの昇進は大した給与アップにならないので、あまり旨味を感じることは少ないでしょう。



3つ目は、生涯学習の入り口としての側面です。


僕としては、ここが非常にお勧めするポイントになります。


僕らは就職するために、大学に入り、勉強して、国家資格を得るわけですが、


これはあくまでスタート地点なんです。



実際には、就職してからさらに勉強して、日々精進しないと、この業界では置いていかれます。


卒後教育は、施設や県によっても異なり、皆が一定の能力水準に達するわけではありません。


気づけば、同じスタートを切った人たちが、遥か先の方を走っている、そんな経験も多くあります。



じゃあ、職場を変えればよかったのか?



先輩が教えてくれないから悪いのか?



答えは、ノーですね。



修士や博士を目指すことは、ある一定の水準に達したことを証明することに繋がります。


もちろん、リハビリ専門職は技術職でもありますから、学術的な水準と臨床家としての能力はイコールではありません。



ただし、1つのテーマを持って、2年間、研究という方法を用いて掘り下げ、探求する経験は非常に貴重な機会です。



そして、学びの方法を教え、気づかせてくれるメンターとの出会い、刺激的な仲間との出会いは、継続する学びの意欲を高めてくれることでしょう。



そんなわけで、修士や博士に行く意味を、学歴、お金、そして生涯学習の入り口として見直してきました。



簡単にお金が欲しいなら、進学はお勧めしません。



損得勘定で考えるなら、ゴシップ雑誌等にあるように、損かもしれません。



でも、それ以上の価値を見出すことはできます。



自分の限界を高めるには、これ以上ない機会でしょう。



修士や博士をとることは、通過点です。



僕らの学びは、生涯続くのですから。



あなたは10年後、何をしていますか?




suma's  occupation

suma's Occupationー作業療法を楽しむためにー

日々積み重なる作業、そして繰り返される日常 その作業-Occupation-にどんな意味があるのか、僕達に何をもたらすのか 僕は作業療法士のsuma 僕が考える作業-Occupation-について、書き綴ります

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