作業療法を始める方々に その3
こんばんわ、sumaです。
はて、ブログ開始から半年も放置し、今更始めましたけども何だか自分の継続性のなさに呆れています笑
まあ、やる気になった時しか出来ませんので、やりたい時にやります。
さて、作業療法を始める方々に、という題で始め、作業療法を行う上での壁が3つあると申しました。
1つはクライエントへのOTの説明。
2つ目は多職種連携におけるOTの認識を共有すること。
今回は3つ目、最後の壁です。
2つ目にも一部だけ指摘しましたが、これが一番難しい。
あ、知識の共有じゃありませんよ。
3つ目の壁は、同職種のOTの多様性です。
OTの対象とする疾患、領域はかなり広域にわたっています。
これは利点でもありますが、広域であるが故に、曖昧さや分かりにくさが生じています。
だからOTを一言で説明することは難しく、誤解の種をばら撒くことになります。
OT同士は最も難しい。
なぜなら、知識もある程度あって、目的も知ってて、
でも手段は全然違う。
こんなことが起こるんですよね。
具体的に言いますと、
(知識)好きな作業をすると元気になる、という知見
(問題)肩に関節可動域制限があって、上方に挙上できない
(目的)洗濯ができるようになりたい
(手段)
①肩の可動域訓練、筋トレ
②洗濯干し竿の高さを調整
③コインランドリー
④家族に頼む
っていうように、手段めっちゃ多い。
OTの中には(PTにもいるけど)、
①から④の中から自分が得意とする手段を選んで行う人がいて、
自分と違う選択肢を選んだ人を責める人がいる。
逆にどれでもいいじゃんていう、無責任さもダメだけど。
それくらい、OTは多様な手段が潜在していると思う。
だからと言って、なんでもいいわけじゃなくて。
問題と目的を共有した上であれば、OTの手段の多様性は認めていく必要があります。
また、指摘やアドバイスは、目的を達成することができなかった時に初めて可能となります。
だから、〇〇をやっているからダメ、という指摘はあり得ません。
〇〇をやっていたら、この目的を達成するのにこれくらいかかるとされているけど、〇〇以外にも用意しておいた方がいいんじゃないか?
のような、示唆を与える分にはいいんじゃないでしょうか。
この前提でいけば、みんなが色々やっていても、決してバラバラではなく、目的を共有していて、それぞれ手段は多様である、という組織になると思います。
だから、OT同士で議論するとき、問題と目的は共有できるものにした方がいいし、手段は多様であっていい。
手段の優劣はつけられないけど、つけたいなら正当に研究して報告するしかないですから。
ま、手段は多様で、なおかつクライエントに適していることを考えましょう。
ちなみに、僕なら①〜④の手段は全部使います。
一人でできる日と家族に頼む日を分けて、徐々に一人でできる日を増やしたり、その間に機能を上げたりとあの手この手使いながら。
こんな風に、自由なんすよ。
それでは。
suma's occupation
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