mindfulnessを学ぶには?
こんばんわ、sumaです。
最近、気になっている用語の1つで、mindfulnessという用語をテレビからも聴くようになりました。
まだ、私が理解不十分なもので、備忘録的に書いてみます。
mindfulnessマインドフルネス
まず、効果から言えば、不安やストレスの軽減に効果があるとされています。
欧米では、流行のように研究がなされ、多数のメタアナリシスが行われています。
つまり、エビデンスレベルの高い研究方法で、効果が示されているということです。
では、マインドフルネスとはなんでしょうか。
心に浮かぶ思考や感情にしたがったり、価値判断をせずに、ただ思考が沸いたことを一歩離れて観察する、という技法を言うようです。
心を無にする、とか考えなくてもいいんですね。
今の状況を客観的にみて、
観察するだけ。
注意を向けるだけ。
考えたり判断はいらない。
まあ、実際にやれって何だか難しいですけど。
大事なことは、頭ん中に沸いたものを抑えたり、消したりしなくてもいいということでしょう。
ひと昔前に流行ったありのまま、的なやつですね。
なぜ、これがストレスに効果があるのでしょう?
そのメカニズムについては、慢性ストレスを理解する必要があります。
われわれは、将来のことであれこれあることないこと考えたりします。
つまり、起きてもいないことを考えて嫌になって、ストレスを頭の中で勝手に作り出しているらしいのです。
これは、現実的に下垂体の肥大を及ぼしたり、深刻な器質的異常をもたらす可能性があるようです。
つまり、年中、頭の中で生じている慢性ストレスの歯車を、
マインドフルネスはストップさせる役割があるようです。
そのストレスについて判断をせず、あるがままを観察し、自分の呼吸や体に注意を向け、ただ感じるだけ。
なんか宗教っぽいなーと思いながらも、一応理にかなってはいます。
最大の欠点は、宗教っぽさでしょう。
科学に近く、すでに効果が証明されているものには、ヨガや瞑想などがあります。
マインドフルネスは、方法の整備が今ひとつされていません。
一般に行われているのは、マインドフルネス瞑想や呼吸法でしょうか。
もしかしたら、実態はヨガや瞑想と変わらず、精神的な効果に焦点を当てただけなのではないか、という疑いもあります。
この点は、私は理解できていません。
ちなみに、私はマインドフルネスを批判しているわけではありません。
あくまで理解を深めるための整理過程です。
また、われわれの作業療法では、チクセミントハイのフロー理論が類似した概念になるのではないかと思っています。
フロー状態は、作業に取り組んでいるときの難易度と能力がマッチングし、環境の阻害がない状況で起こりますが、
この状態にあるとき、ストレスなどから離れることができていると思われます。
これも一種のマインドフルネスと捉えられないでしょうか。
方法論は全く違いますがね笑
しかしながら、個人的には効果として類似する部分があるのではないかと思います。
ニューヨーク大学のドレイク博士は、
課題の決まった絵を描く作業と、絵描きで自由表現をする作業のどちらがストレスを改善するかを調べています。
つまり、絵描きの表現が感情のはけ口として不満や緊張を解消するのか、それとも一種の逃避なのか?という問いです。
結果は、課題の決まった絵を描くほうがストレスや気分が改善したそうです。
つまり、表現ではなく、逃避の方がストレス改善効果を示すようでした。
こういった観点で言えば、塗り絵作業の意味も変わってくるかもしれませんね。
日本では、マインドフルネスを作業療法に取り入れた研究もなされているみたいです。
早いですね。
ぼくも、理解を追いつけなければ。
suma's occupation
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