MTDLPのいくつかの側面
こんばんは、sumaです。
MTDLP、生活行為向上マネジメントには、いくつかの側面があります。
僕が対象を広げた理由は、
MTDLPがツールであるからです。
ツールというのは、何かを捉えやすくするのに役立ちます。
MTDLPは生活行為を捉えるのに役立つことはすでに書きました。
ですが、MTDLPがツールである、というのは実は一側面でしかありません。
まぁ、マネジメントツールって英語で入っちゃってるんですけどね。
MTDLPのもう1つの側面は、OTの思考過程を表している、ということです。
つまり、生活を捉えるツールではなくて、OTの思考過程を他職種に示す伝達ツールとしての側面があるんです。
作業という言葉を生活行為に替えて、
インテークから始まり、
生活行為の目標を立て、
その実現のためチームの役割をマネジメントして、
多職種協働で支援する。
このように、MTDLPは他職種に伝達するツールとして役立つます。
この2つのツールとしての役割は知っておいてほしいです。
また、これらを統合した一連の流れは、ツールであると同時に作業療法理論としての役割を持っていると考えます。
日本独自の作業療法理論ですからね。
さて、実はさらにもう1つの側面があります。
本質的な概念としてのMTDLPです。
概念?なんじゃそりゃ?
MTDLPの凄いところは、興味関心チェックシートを使うことや課題分析シートがあることではないです。
本質的な概念とは、
● 生活行為が適切に行えていない状態を捉える
● 生活行為に焦点を当てる
● 対象者と目標を共有する
● 誰が何をするのかを明確にする
というものです。
何が言いたいかと言うと、
シート有りきのツールではなくて、思考過程を学ぶための1つの手段であり、
学んだら、この概念を持ちながら臨床することが有用ですよ、というメッセージです。
ツール、ツールと連呼してると、ツール使えばいいんですよね?っていう人が必ず現れます。
そうではなくて、
本質的な概念を押さえておきましょう。
本質的な概念を押さえておけば、ツールを使わなくてもMTDLP(的な)介入が行えると思います。
ただ、報告にはシートや評価が必須ですが笑
では。
suma's occupation
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