意識障害とMTDLP
こんばんは、sumaです。
2連投しちゃうとネタが切れるんですが、書けるときに書かないと放置になるので、書いときます。
さて、意識障害とMTDLPという題で始めますが、
急性期の人がMTDLP使えない要因が、この意識障害です。
初めにがっつり意識障害があると、『意識障害あるからMTDLPは無理、まず覚醒向上を優先しよう』って考えます。
そして、通常通り進めていると、
転院の時に目標を見失った状態で、『リハビリ頑張ってきます!』なんて張り切った患者さんを経験したことないでしょうか?
さあ、いつから間違っていたんでしょう?
意識障害では、無理やりMTDLP使う方法を考えるわけじゃありません。
MTDLPのツールとしてではなく、本質的な概念を頭において、関わることが重要です。
本質的な概念については、下記に書きました。
● 生活行為が適切に行えていない状態を捉える
● 生活行為に焦点を当てる
● 対象者と目標を共有する
● 誰が何をするのかを明確にする
これを意識するだけです。
意識しておくと、同じ離床活動でも、声かけや意味づけの仕方が変わって来ます。
情報収集も、家族との関わりが増えたりします。
そして、意識障害が改善してくるタイミングで、目標や生活行為の意味を改めて確認するようになります。
MTDLPは、OTにとって大切なことを思い出させてくれます。
じゃあ、これで終わ、、、りません!!
もうちょいお付き合いを。
突然ですが、意識障害のクライエントに対して、どのような刺激が適切か分かりますか?
意識障害ですから、アウトプットがないですよね。
でも、インプットはされてるはずじゃないですか。
ある研究で、意識障害のクライエントに対して、OTや家族、他の人からの声かけを試みながら、NIRSで脳血流量をみた研究がありました。
当たり前のようですが、
家族の声かけに最も反応してたんです。
鵜呑みにしなくてもいいですが、
インプットに対する反応を可視化することができる世の中です。
家族の存在は、すごく大切なんですよね。
何が言いたいかというと、
このような試みが、意識障害に対するMTDLPの可能性を作るんだと思います。
それでは、今度こそ終わります。
suma's occupation
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