MTDLPと併用すると有用な評価
こんにちわ、sumaです。
MTDLPはツールと概念がセットになっています。
クライエントを捉えるには、生活聞き取りシートやアセスメントシート、課題分析シートだけでは、十分とは言えません。
そこで今回は、併用すると有用な評価についてお話しします。
まずMTDLPの内容についてみてみましょう。
生活聞き取りシートは、目標共有に使うものですが、
似たものにはCOPMがありますね。
これは重複してしまうので、併用する必要はありません。
また、興味関心チェックシートも、
人間作業モデルの興味関心チェックリストと重複しますので、使いやすいものを選べばいいと思います。
課題分析シートを見てみますと、
中にはADLやIADLの評価が含まれています。
ADLはbarthel indexですね。
IADLは、franchay activities indexが使われています。
なので、これらは併用する必要はありません。
併用が必要なのは、
・生活行為が適切に行えているか否か
・QOLに関わる環境は何か
・企画準備力はどの程度か
などです。
さらに疾患特異的な評価が必要であることは言うまでもありません。
さて、生活行為が適切に行えているか否かは、前回もお話ししたようにCAODが有用であると思います。
次に環境についてですが、環境の有無はわかるのですが、本人にとってそれがプラスなのかマイナスの因子なのかは非常に判断が難しい印象を受けます。
そこで併用できるのが、CEQです。
吉備国際大の藪脇先生が開発した、環境関連QOLを表す指標ですが、
本人の豊かな生活を送るために、不足している環境を表すものです。
使ってみるとなかなか面白いですよ。
そして、企画準備力についてですが、これは僕も答えを持っていません。
単純なのは、目標となる課題工程を細かく分析して、
それらが出来るか否かをイエスノーでつけていき、
イエスの数を、全工程数で割ることで
その課題に対する企画準備力がわかります。
今んところは、こんな方法しかないでしょう。
もう1つ、関連評価としては、
服薬アドヒアランスが近いものにあります。
つまり、自己管理能力を推し量ることで、企画準備力を間接的に捉える方法です。
答えにはなってませんが、MTDLPと他の評価を併用することで、根拠を固めていきましょう。
suma's occupation
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