子どもに支援は必要か?

こんばんは、sumaです。


僕は子どもいませんが、実を言うと僕も子どもを経験したことがあるんです(当たり前


冗談はさておき、子どもに支援が必要かどうかで言ったら、『必要だ』の言うのは当たり前です。


ただ、すこし理解が浅い。


現在、子どもの教育に関して様々な支援がありますが、

基本的には子どもを育てる親への支援ですね。


子育て支援だけです。


子ども自身に対する支援というのは、実のところないんです。



なぜなら、子どもには選挙権もないし、子どもに媚びを売る必要がないから。


というわけで、子育てに対する支援と、子ども自身に対する支援を分けて考えた時、政策的には前者しかありません。


子どもを持つ親が仕事をしながら子育てをするには、支援が必要です。


これは間違いありません。



では、子どもはどうでしょう?



子どもには、教育を受ける権利があります。


子育て支援を通して、親が子どもに適切に教育を行うことにでき、子どもにとっても有益であることが理想です。


ただ、子育て支援はあくまで親への支援にとどまり、その支援が子どもに何らかの利益をもたらしているかというと、グレーですね。


つまり、子どもに対しての支援は十分とは言えないのです。


では、子どもにとっての利益について考えてみましょう。


お金でしょうか?


好きなものを買い与えてくれる環境でしょうか?


知識を与えてくれる教育でしょうか?


答えはNOです。



子どもにとっての利益は、


『良質な経験である』と考えます。



これはデューイの『経験と教育』を読んで学びました。


訳書なので、すべての意を汲んだとは言えませんが。


経験の質とは、印象や人間関係の中でも変化します。


なので、同じ活動を経験しても、人によっては意味合いが変わります。

また、同じ人が同じ活動を経験しても、その時の状況によって異なります。


時系列でいえば、過去の経験の質も変えることができます。



ただし、この質を事前に予測することは極めて難しいと思われます。



なぜなら、経験は捉え方によって変化しうるものだからです。


固定された因子に置き換えることは難しいでしょう。


ここでは、結論に至ることはできませんが、


ここまでをまとめると、

子どもにとって良い経験を育むことが重要と言われているが、

それを効率的に、システマティックに提供する方法は明らかにされておらず、

政策では子育てをする親への支援に限られているのが現状である。


つまり、子ども自身の良質な経験を積むために、必要な支援や準備のあり方を考えることが必要になってくる。


子どもの良質な経験とは何か?


それを考えながら、自らの子どもと向き合うことが重要と考えます。


長くなりましたが、子ども支援は必要です。


しかし、子どもにとって良質な経験を生むことは簡単じゃありません。


作業療法における意味ある作業の選定が難しいように、子どもにとっての良質な経験は悩ましいものです。



しかし、今後の教育、予防医学の観点では重要であると考えます。



それでは。



suma's  occupation

suma's Occupationー作業療法を楽しむためにー

日々積み重なる作業、そして繰り返される日常 その作業-Occupation-にどんな意味があるのか、僕達に何をもたらすのか 僕は作業療法士のsuma 僕が考える作業-Occupation-について、書き綴ります

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