作業療法を始める方々に その1

こんにちわ、sumaです。今日は実習指導者会議に出席しています。

作業療法士を目指す学生の皆様、国家試験お疲れ様でした。

結果はともあれ、出来ることはやりきったのではないでしょうか。

今回は、作業療法を始める方々に、知ってほしいことをお伝えしようと思います。


私が作業療法士になったのは、8年前。

右も左もわからず、コミュニケーションが下手な1年目でした。

その1年目、私は3つの壁にぶちあたったことを今でも憶えています。

1つ目は、作業療法って何なのかよくわかってませんでした。

説明が出来なかったのです。

作業療法が何なのか、どう説明したらいいのか。



何となく、手が使えるようにやっていきましょうとか、生活で困っていることをリハビリしていきます、なんていう説明になっていませんか?


説明なんて、何となくでいいんじゃないのとか、思っていませんか?


それは違います。


人の第一印象は、外見で決まると言いますが、

作業療法の第一印象は、説明で決まるからです。

作業療法に、初めて出会う患者さんがほとんどです。

その作業療法の理解は、急性期から回復期、生活期に至るまで、中々修正出来ません!

その最果てには、障害受容の問題や、依存行動の強化などに関わってきますので、ご注意ください。

では、どうしたらいいのか。


大事なことは、3つあります。


1、自分が手伝えること、手伝えないことを明確にすること。
2、予後、先の流れを伝えること。
3、どのような生活を送りたいかを一緒に話し合い、決めていくこと。



あれ、作業療法の説明はどこ行った?

と思いますよね笑


作業療法の説明はもちろん入れます。


「○○さん、担当の○○です。

私は、作業療法士と言います。

作業療法をご存知ですか?

例えば、○○さんがこれまで生活をしてこられて、趣味であったり、家族の時間であったり、仕事など、生活を送る上で大事なことがたくさんあると思います。

私は、病気や怪我を治すお手伝いもしますが、

一番には、それらの生活がまた送れるように工夫する手段を一緒に考えていきます。

それには○○さんの協力が必要となります。

まずは、今までの生活を聞かせていただいてもよろしいですか。」


このように、作業療法の説明を行います。

特に脳卒中や呼吸器、心疾患など慢性疾患の場合は丁寧な説明が必要かと思います。


国家試験を通り、作業療法士になられしたら、あなたはもう一人の作業療法士です。


1年目だからこそ、作業療法について考えていきましょう。


1つ目の壁は、作業療法の説明でした。

お疲れさまでした。

2つ目の壁に続く。

Suma`s  occupation

suma's Occupationー作業療法を楽しむためにー

日々積み重なる作業、そして繰り返される日常 その作業-Occupation-にどんな意味があるのか、僕達に何をもたらすのか 僕は作業療法士のsuma 僕が考える作業-Occupation-について、書き綴ります

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